「転職って何から始めればいいの?」「しないといけないことは何?」など、転職のやり方がわからず困っていませんか?
転職は6つの手順を踏むだけで、失敗するリスクを減らせます。また、全ての手順を無料で手伝ってくれるサービスもあるので、利用すれば転職が簡単になります。
このページでは元々転職業界で働いていた筆者が、転職活動に失敗しないための6つのステップを徹底的に解説していきます。
6つのステップでわかる転職のやり方と、失敗しないための注意点
3,000人以上の転職活動を支えてきた経験から、転職活動はこの6つのステップで進めていけば失敗しにくいです。
このページでは、下記の流れで、6つのステップを全て丁寧に解説していきます。
正しい転職の6ステップ
- 事前準備をしよう
- 選考に必要な書類を作ろう
- 求人を探して応募しよう
- 面接を突破しよう
- 内定を承諾するか決めよう
- 今の会社を円満に辞めよう
ただし、2つだけ、事前に知っておくべき注意点があります。
ここでつまずく方も多いので、しっかりとチェックして間違えないようにしましょう。
注意点①:転職先が決まるまで会社に「辞める」と言わないこと
転職先が決まる前に会社に退職する旨を伝える人がいますが、「すぐに退職しないとおかしくなりそう」「仕事が忙しすぎて全く転職活動ができない」というケース以外では基本的に転職先が決まってから会社にやめると伝えましょう。
信用している同僚にも内緒で転職活動をしましょう。
「転職活動をしている」と社内で噂になると、転職活動の支障になりますし、転職をやめた時も今の会社に居づらくなります。
内定を承諾してから、まずは直属の上司から順に伝えましょう。
一番キツいのは金銭面
退職後の転職活動で一番リスクがあるのが金銭面です。
収入がなくなり、金銭的余裕がなくなると生活が苦しくなり、精神的にも追いつめられることも。
その結果、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
ちなみに、リクナビNEXTの調査によると、転職活動で使った金額は、平均54万円です。ほとんどは、転職活動ではなく、主に生活費や家賃に消えてしまうようです。
引用:リクナビNEXT
金銭面、そして精神面に余裕のもって就職活動を行うことは、希望の転職先を見つけるための見えない必須条件の一つです。
転職を成功させるためにも、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。
どのくらいの期間がかかると考えればいい?
とはいっても、どれくらいかかるの?と疑問の多い方もいるかもしれませんが、3~6ヶ月をみておきましょう。
内定が出るまでに2~4ヶ月前後、そこから退職までに2ヶ月程度かかるケースが多いです。
注意点②:初めての転職はなるべく一人で進めないこと
特に初めての転職活動をする方は、必ず詳しい人に話を聞きながら転職活動を行いましょう。
- そもそも転職すべき状況なのか
- どんな職場に転職すればいいか
- あなたの経験・スキル的にどのくらいの年収を狙えるか
- 面接ではどういったポイントをアピールすべきか
こういったものは明確な答えがなく、失敗すると人生の歯車が狂う可能性もあります。
そのため、周囲の人に人事の仕事をしていたり、転職に詳しい人がいればその人に相談するようにしましょう。
しかし、詳しい人が近くにいない…という人が使うのが転職エージェントというサービスです。
おすすめの相談相手:転職エージェント
「転職エージェント」という完全無料で使えるサービスがあり、多くの方がこのサービスを使って転職のプロに転職の相談をしています。
転職エージェントは、よくある求人サイトとは違い、登録すると担当者がつき、その方に相談しながら転職するかどうから、どこを受けるかを一緒に決めることができます。
完全無料なのに、下記のように転職の各ステップの中で必要なサポートをしてくれる、転職成功に欠かせないサービスです。
実際、転職活動では、上記のような手続き・対策と、仕事や家庭を両立するのは非常に困難になります。
正しい判断をするため、成功率を上げるためだけでなく、手間を減らすためにも登録しておきたいです。
「7. 転職成功のために相談すべき転職エージェント5選」の章で解説していきますが、おすすめなのは下記の5社です。完全無料ですので、2~3社登録し担当者に会ってみましょう。
- マイナビエージェント
- JACリクルートメント
- パソナキャリア
- doda
- リクルートエージェント
基本的に上記エージェントに登録すれば、担当者から連絡があります。
その人に頼れば、正しい手順で転職活動ができますが、自分でもなんとかしたいという方に向けて、それぞれのステップのコツを紹介していきます。
1. 事前準備をしよう
まず、転職活動に本格的に入る前に、準備をしておく必要があります。
実際に、準備が悪いと、それが最終的に面接など、転職活動後半まで響くケースも多いです。
特に準備段階で実施すべき4つのポイントを紹介しますので、特に転職エージェントに頼らない方は必ず実践しましょう。
- 自己分析を徹底的に行う
- 自分の市場価値を正しく評価する
- ポジティブに語れるようにする
- 志望する業界や仕事に関する情報を手に入れる
1-1. 自己分析を徹底的に行う
転職は就職活動とは違い即戦力が求められます。
あなたは何ができるのか、何を成し遂げたのか、それを生かして転職先の企業にどう貢献できるのかを考え、伝えるかが成功の鍵になります。
下記のように、自己分析の不足は転職活動のあらゆるステージで悪影響を与えます。
- 応募する企業が、あなたのスキルや経験に合わない
- 能力や経験を表す具体的なエピソードを話せない
- 根拠を持った志望動機が語れない
そのため、今までのキャリアをきちんと振り返り、何ができるのか、エピソードを交えてまとめておくことが必要です。
きちんと自己分析するためには?
転職エージェントに相談すれば、キャリア相談の中で、こういったポイントを引き出してもらえます。
ただし、自分で活動したい方のために、シートを埋めるだけで、転職に必要な自己分析ができるためのツールを用意しました。
すべての自己分析のポイントをまとめた下記シートは1~2時間程度で埋められますので、休日に試してみてください。
(画像をクリックすればpdfが開きますので、印刷してお使いください)
1-2. 自分の市場価値を正しく評価する
先ほどと少し似ていますが、「どうせ転職するなら年収◯◯円欲しい」「〇〇の役職に就きたい」など、あなたの実力以上の目標を持ち、求人を絞ってしまうと転職の失敗に繋がります。
特に、転職前に実力以上に評価されていたり、高い給与をもらっているとここでつまづきやすいです。
どんなに実力に自信があっても、自分を客観的に評価して、動くことが転職活動では必要です。
自分の市場価値を正しく見直そう
転職エージェントを使えば、あなたという人物をしっかりみて評価・アドバイスしてくれます。
しかし、個人でチェックしたい場合は他の会社にとって「あなた」にどのくらいの価値があるのかじっくり考えましょう。
よくあるのは「大企業にいたから大丈夫」など、在籍している企業で自己評価してしまうこと。
大切なのは「あなたがどう貢献できるか」で、先ほどのシートをもとに現実的に目指す目標を決めましょう。
注意:「資格があるから大丈夫」と思わないこと!
大型免許や医師など、資格がなければ仕事にならない職種を除いて、資格を持っていればそれだけで転職できるというのは間違いです。
転職は即戦力を求めていることが多く、資格を持っているというよりも「いかに経験があるか」が見られます。
アピールポイントの一つにはなりますが、あなたには何ができるのか、経験ベースで話ができるといいです。
1-3. ポジティブに語れるようにしておく
自己分析などでまとめるときに、ネガティブなものが出てくると思いますが、できるかぎりポジティブに語れるようにしておくといいです。
特に転職理由などはネガティブになりがちですが、採用側の印象は良くありません。下記のようになるべくポジティブに伝えましょう。
- ×:個人の営業ノルマがキツイ
- ◯:チームで成果を上げる環境の方が活躍できる
この他にも転職の面接などでは、ネガティブな発言はなるべく避けるべきです。
嘘をつく必要はありませんが、ポジティブに語れないか?を考えておきましょう。
1-4. 目指す業界や職種について調べておく
特に、異業界への転職を目指す方や未経験の方は特に転職準備の段階で業界への理解を深めておきましょう。
業界への知識が乏しいと以下のようなリスクが付きまといます。
- 先細りの業界を選んでしまい将来苦労する
- 志望動機が浅いものになってしまいライバルに差をつけられる
- 面接などで業界について聞かれた時に答えられない
以上のようなことにならないように、業界への知識を事前にしっかりと押さえておくことが大切なポイントです。
転職活動を進める中でも、「この業界どうなのかな」など感じたら何となくではなく、しっかり調べた上で応募できるといいです。
「〇〇業界」などでネットで検索して調べてもいいですし、業界地図が一冊あると、転職活動中は重宝します。
【2020年07月最新】コロナ転職活動は業界研究のやり方と業界選びで転職に差がつく!
「業界地図」
業界の動向や、業界内の様子が大まかにわかるのが「業界地図」です。
出典:Amazon
「会社四季報」業界地図 2019年版のような業界地図が書店では1,000円前後で買えます。
業界としての動向や業界内での企業間の関係性などが詳しくわかるので、転職先の企業選びや志望動機作成に役に立ちます。
ちなみに、転職活動終了後もニュースなどを見るときに役立つので、1冊持っておいても損ではないでしょう。
ちなみに、「本を買ってまで…」という方は「スマート業界地図」というサービスもおすすめです。
「スマート業界地図」は会社の口コミサイトである「カイシャの評判」が提供しているサービスで、業界の最新動向などが詳しく書かれています。
無料の会員登録こそ必要ですが、業界の基本情報や最新トピックスを知れるので異業界への転職時はチェックしておきたい情報の一つです。
2. 選考に必要な書類を作ろう
企業に応募をすると、「職務経歴書」「履歴書」などの提出をすることになります。
特に職務経歴書は転職の成功を決める大きな要素になりますし、履歴書も企業に与える印象を左右します。
それぞれポイントがありますので、この章で解説をしていきます。
応募前に大枠を準備しておき、企業に合わせて調整しながら提出できるようにしておきましょう。
2-1. 職務経歴書
テクニックを知っているかいないかで、大きく差がつくのが「職務経歴書」です。
職務経歴書とは、自分の職務経験や志望動機、自己PRなど書類選考に用いられる書類です。
選考の中で、履歴書と職務経歴書のどちらの提出も求められますが、「書く目的」「内容」「文量」「書き方」の4点で以下のように大きく違います。
履歴書 | 職務経歴書 | |
目的 | 内定後に保管するもの | 書類選考で使うもの |
内容 | 人事情報として保管する内容を書く | 書類選考に合格できる内容を書く |
文量 | JIS規格のものに従う | 必ず「2枚」で書く |
書き方 | PCでも手書きでもOK | 必ずPCで書く |
以上のように、「別物」であるとお考えいただいて大丈夫です。
特に職務経歴書は書類選考の合否を大幅に左右するものであるため、きちんと対策を立てることが必要です。
特に多くの方がつまずきやすいポイントを下記にまとめましたので、チェックしてみましょう。
職務経歴書のポイント①:企業・ポジションに合わせた自己PRを
職務経歴書では自己PRを書くことになりますが、企業のニーズに合致していないと、通りにくくなりますし、通ったとしても面接などで落とされてしまいます。
例えば、PC業務が中心の一般事務職に応募される方が、前職の販売職で鍛えた「フットワーク」をアピールするなど、意外に出来ていない応募者が多いです。
下記の5つの流れで自己PRを書ければ企業に響くものになります。
- PRタイトル
- 仕事内容
- 結果・成果
- 得た強み
- 企業に貢献できる事
この5つのステップで書いた自己PRの例などを「転職成功する職務経歴書の自己PR|誰でも書ける6ステップ」でまとめていますので、いまいちイメージがわかない方はチェックしましょう。
職務経歴書のポイント②:企業・ポジションに合わせた志望動機を
企業のホームページなどはチェックした上で、下記要素をしっかりと盛り込み企業に合わせた志望動機を作りこんでいきましょう。
- 応募企業に惹かれている理由
- 事業・ポジションに惹かれている理由
- 応募企業・事業・ポジションに貢献できる根拠
正直、できそうにないななと思う方は「職務経歴書で完璧な転職の志望動機を考える3ステップ」のページで、上記要素を盛り込んだ受かる志望動機の書き方を伝授していますのでチェックしましょう。
受かる職務経歴書を書くためにすべきこと
まずはアドバイスや添削を受けられる転職エージェントに相談して欲しいですが、一人で頑張りたいという方は上記記事に加え、「現役エージェントが教える!受かる職務経歴書の書き方完全マニュアル」を読むようにしましょう。
ここでは現役エージェントとして今まで3000人を超える転職支援をしてきた経験から、転職に成功する職務経歴書の書き方から提出方法まで、具体的な情報が一切隠さずに紹介しています。
このページを参考にするだけでできるようになることは以下の2つです。
- あなたにあったテンプレートをダウンロードできて正しい型で書けるようになる
- 合否を左右するポイントで、何を書けばいいのかがわかる
特に一人で転職活動をする場合は職務経歴書が苦労するポイントですので、しっかりと対策を講じましょう。
2-2. 履歴書
基本的に履歴書は本人確認の書類・人事情報として、内定した後に保管するために使われるので、選考に直接影響を与えるということはまずありません。
しかし、顔写真や職歴など、応募者の印象を左右するものなので、手を抜いていいものではありません。
最低限のマナーを守り、マイナスの印象を与えないように、丁寧に、正確に作成しましょう。
「転職を成功に導く履歴書フォーマットの無料ダウンロード」のページでダウンロードできますので、必要に応じて使いましょう。
※上記を使うとパソコンでの作成になりますが、「歴史のある日系企業/公庁関係」「面接官/役職者の年齢が高い」「秘書など手書きがある業務」の場合は用紙を購入し、手書きで作成することをおすすめします。
3. 求人を探して応募しよう
書類などの準備が終わったら、いよいよ求人を探して応募することになります。
このステージで守っていただきたいポイントとしては下記の2つです。
- なるべくたくさんの企業に応募すること
- 自分に合った企業/求人に応募すること
3-1. なるべくたくさんの企業に応募すること
まず、なるべく多くの企業に応募することを意識しましょう。
下記は「リクナビNEXT」による転職者成功者100人に「何社応募したのか」を聞いたアンケートの結果です。
引用:リクナビNEXT
すぐに決まる人もいますが、およそ半数の方が応募10社以上、面接5社以上を経てようやく転職が決まっています。
特に、未経験の業界に飛び込む場合、30代を過ぎた場合など、ライバルが多く、狙える求人が少ないケースは100社の選考を受けても1社も面接にたどり着かないケースも存在します。
多くの企業を受ければ、よりフィットした企業に出会える可能性も高いので、興味のある求人にガンガン応募していきましょう。
応募の数を増やすために
応募の数を増やすために、下記の2つのポイントを意識してみましょう。
- より多くの媒体を使って1つでも多く求人をチェックする
- 譲れるポイント、絶対に譲れないポイントを明確にしておく
まずは、より多くの媒体を使って、求人を探せば、希望に合う求人を見つけやすくなります。
後ほど紹介する転職エージェントに登録すれば、あなたの条件に合う求人を毎日のようにガンガン紹介してくれますし、それでも足りないという方は担当者を付けずに自分でどんどん求人を探す『リクナビNEXT』などの「転職サイト」を使ってみましょう。
また、「絶対に譲れないポイント」「絶対に応募したい企業の条件」を明確にしておけば、応募のチャンスを逃しにくくなります。
転職サイトって?
転職サイトは自分で求人を探して応募する、基本的に無料のサービスです。
膨大な求人が並んでいて、ネットで買い物する感覚で求人を探し、興味があれば応募ができます。
下記はリクナビNEXTの求人検索画面ですが、直感的に検索ができます。
基本的に転職エージェントの利用で求人は十分に集まりますが、自分でも探す方は転職サイトを使ってみましょう。
求人の多さ、サイトの使いやすさとして『リクナビNEXT』が最もおすすめの転職サイトで、ここさえ登録すれば他は必要ないケースが多いです。
それでももっとたくさんの転職サイトを使いたいという方は「全267サイト比較してわかった本当におすすめの転職サイトすべて」のページに目的に合わせて紹介していますのでチェックしてみましょう。
※転職エージェントの求人がおすすめな理由
転職サイトを覗くといい求人がたくさんあるので、「これで探そう」と思うかもしれませんが、転職エージェントは求人の質が良くなりやすいです。
それは、転職エージェントには「非公開求人」と呼ばれるネットに公開できない求人がたくさんあり、あなたの希望に応じて紹介してくれるからです。
「非公開求人」は、公にしたら、応募者が殺到してしまう案件や、極秘プロジェクトに関する案件など応募者にとっていい求人が多いです。
求人の数も転職エージェントの方が多い傾向にあります。
転職サイト「リクナビNEXT」の求人数は1万ちょっとですが、同じリクルート社の転職エージェント「リクルートエージェント」には非公開求人だけで、10万件以上求人があります。
引用:リクルートエージェント
そのため、頼れる転職エージェントが見つかればそこに求人も任せてしまえばいいのです。
また、転職エージェントで担当者にサポートしてもらっていても、転職サイト経由で申し込んだ場合は基本的に手続きなどのサポートを受けられません。
どうしても..という求人を見つけたらエージェントに「〇〇社の求人は御社では扱ってませんか?」と聞いてみましょう。
3-2. 自分に合った企業/求人に応募すること
いくら申し込んでも、「自分に合った」求人に応募できないと書類選考すら通りません。
「企業が求めるスキルや経験が自分にマッチしている」など、なるべくあなたに合った求人に応募することが重要です。
先ほどの自己分析なども踏まえ、あなたに合った求人に応募するようにしましょう。
逆に募集求人に対して、ハイスペックすぎる人が申し込むと、「すぐに辞めるのでは..」「会社の和を乱すのでは..」という理由で落ちることもあるので、あなたに合った会社選びは重要です。
自分に合った企業/求人に応募するために
あなたが何をしたいかだけでなく、企業がどんな人を求めているのか、それに対してあなたはどのように活躍できるかイメージした上で探し、応募することを意識しましょう。
もちろん数も大切ですが、現実性のある求人であることも意識しましょう。
転職エージェントであれば、あなたの希望だけでなくスキルなども考慮した求人を紹介してもらえるので、このポイントが不安なら転職エージェントを使いましょう。
ワンポイント:大企業にこだわりすぎない
「転職するなら大企業」と大企業にこだわっている方もいるかもしれませんが、もったいないです。
今は、大企業でもどうなるかわからない時代。大企業だけで選ぶのではなく、視野を広げて、あなたがより活躍・成長できる環境に身を投じる方が将来のためになります。
4. 面接を突破しよう
書類選考を突破すると面接に呼ばれます。
企業にもよりますが、面接の段階ではまだまだライバルが大勢いますので、きちんと対策し合格率を上げるようにしましょう。
中途の面接で重要なポイントを3つ解説していきますので、1つずつ対策をしていくようにしましょう。
- 基本的なマナーを抑える
- 想定される質問への回答を用意しておく
- 失敗した振り返りを毎回していく
4-1. 基本的なマナーを抑える
即戦力が求められる中途採用ですから、社会人としてのマナーは面接で見られます。
転職エージェントに相談すれば模擬面接などを実施してくれ、マナー面で改善すべき点を教えてくれます。
自分で対策をする場合、下記に面接の際に注意すべきマナーをまとめましたので、チェックの上、完璧にしてから面接に臨みましょう。
「これってどういうこと?」「具体的に何を気をつければいいの?」などの疑問点があれば「転職のプロ直伝!合否の55%を決める転職面接マナー26選」に上記26項目が詳しくまとまっているのでチェックしてみてください。
4-2. 想定される質問への回答を用意しておく
企業は「あなたが本当に活躍できそうか」「熱意があるか」「会社に合っているか」などを確かめるために様々な質問をしてきます。
そのため、想定される質問や、さらにそこから深掘りされる質問に対してどう答えるか、質問の意図を考え、言えるようにしておけば好感度を高められます。
99個の想定質問へ答えられるようにしておこう
質問の回答を用意するためにも、まずは下記の99の想定質問に全て答えられるようにシートを埋めましょう。
中途の面接で想定される質問はほぼ全て網羅できていると自負しています。
ただし、もっと大切なのは、きちんと語れること。
口下手で不安な方は、何度も音読し、スラスラ語れるように練習しましょう。
より具体的な面接対策をしたい方へ
特に、エージェントに頼らない方は、まずは上記の99の質問に答えられるようにしましょう。その上で、下記のような対策ができれば内定率は飛躍的に高まります。
- 第一印象を劇的に変える「自己紹介」
- 面接の最後で評価を上げる「逆質問」
- 「最終面接」ならではの突破法
こういったポイントを押さえられれば、一気に内定率が高まります。
4-3. 失敗した振り返りを毎回していく
1社目から内定をもらえる人はほぼいません。
先ほどのアンケート結果のように、何回も落ちてそしてようやく転職先が決まるのが転職活動です。
そのため、落ちた時に何が悪かったか振り返り、次に活かすことを意識しましょう。
手帳などを用意して、面接の直後に、反省すべきポイントや聞かれた事をまとめ、他社の面接前などに読み返すと同じ失敗をしにくくなります。
ちなみに、転職エージェント経由で選考を受けた場合は、落ちたときに何がまずかったのか聞けば教えてくれることがあります。落ちた理由を聞きたい方は転職エージェント経由の選考を意識しましょう。
5. 内定を承諾するか決めよう
転職活動を経て、内定が決まったら入社をするのか決めましょう。
この際、入社後に後悔しないように下記のポイントを意識しましょう。
- 会社の社風を確認しておく
- 条件を確認し、必要に応じて給与交渉をする
- 迷った場合は大切にしたいポイントで比較する
5-1. 会社の社風を確認しておく
サービス残業まみれだった、軍隊みたいな社風だった、一切昇給しない、となった場合に入社したことを後悔するので、必ず社風をチェックしておきましょう。
企業の社風を調べるのにおすすめなのが、転職口コミサイトと呼ばれる、社員や元社員の人が会社の内情を掲示板のように書いていくサービスです。
下記のように、生の声が書かれていて、どんな社風なのか?働いている人はどう感じているのか?給料は上がるのか?など、不安なポイントを確認しましょう。
出典:openwork
下記のように複数の転職口コミサイトがありますので、不安な人は全てチェックするつもりで読んでみましょう。
これを見て、転職が怖くなってしまった方はその会社は避けるべきかもしれません。
内定後とは言わず、企業が絞れてきた段階でチェックしておくと、なおいいです。
5-2. 条件を細かく確認しておく
採用内定通知書などで必ず給与、入社日、労働時間などの条件を確認しておきましょう。
特に給与に関しては残業を含むのかなどを確認して、納得できたら内定を承諾しましょう。
わからなかったら採用担当に確認することをおすすめします。
ここをなんとなくで承諾してしまうと、給料が下がった..ということにもなりかねません。
転職エージェントなどに相談しておけば、必要に応じて給与交渉をしてもらえます。あなたから直接交渉をすることも可能ですが、言いにくい面もあると思いますので、やはりエージェント経由での応募がおすすめです。
5-3. 迷った場合は大切にしたいポイントで比較する
内定をもらった方の中には、「いまの会社の方がいいのでは..?」「選考中の他社と迷う」など、本当に転職すべきか、他社を断っていいのか、悩む方もいるかもしれません。
そういった方におすすめしたいのはノートなどに、あなたの会社選びで大切にしたいポイントを書き出し、今の会社と転職先がどれだけ満たされているのかを比較していくことです。
- 転職時、会社選びで重視するポイントを書きだす
- 特に重視したいポイントは×2、3など倍率をあげる
- 各企業10点満点で、評価し点数をつける
- 倍率を決めたものはそれを掛けて、各企業ごとに合計を出す
こうすることで、客観的に、あなたが求めている企業はどこなのかを浮き彫りにできます。
今の会社がいい可能性もありますし、明らかに転職しないほうがいい企業がわかることもあります。
ここまでカッチリやらなくても◎、◯、△などでまとめてみるだけでもスッキリするケースもあります。
6. 今の会社を円満に辞めよう
次の会社への入社手続きは、先方の人事やエージェントが指示・サポートしてくれるので、心配はありません。
ただ、退職に関しては、あなたが周囲との関係を踏まえ、計画的に行う必要があります。(もちろん転職エージェントに言えばアドバイスをもらえます)
ちなみに、退職の際は、以下のようなステップを正しい手順で行うことが必要で、次の会社の入社日前日に退職をすることが手続き上最もおすすめです。
法律的に「辞めたいタイミングで辞められない」という事態は起こりにくいですが、マナーを無視した行動は恨みを買ってしまいます。
反対にきちんとマナーやルールを守って退職交渉を進めていくことで、職場や会社との関係を悪化させず、気持ちよく見送ってもらえる可能性が高まります。
そのため、それぞれのポイントで正しい情報を知った上でマナーを守って退職の準備を進めていきましょう。
※また、退社から入社まで1日でもブランクがある方は健康保険や年金の手続きを自分で行う必要がありますので、何をすべきかこの章で紹介します。
6-1. 退職の切り出し
退職するにあたってまずは上司に退職したい旨を切り出す必要があります。
退職の切り出しでは誰に、いつ、どこで切り出すかで会社側に与える影響とその後の退職交渉の行方が大きく変わってきます。そのため、以下のポイントを意識しましょう。
退職の切り出しの4つのポイント
- 退職の切り出しは退職1~2ヶ月前に
- 必ず直属の上司に最初に話すこと
- 理由は会社ではどうにもならない個人的なものにすること
- 引きとめられても意思を変えないこと
いまいちイメージがつかない方のために「退職の切り出し方で失敗しないための全ポイント」に知っておくべきことをまとめたので、しっかり読んであなたの状況に応じた切り出しができるようにしておきましょう。
6-2. 退職交渉
退職交渉は、辞めさせたくない会社と意見が対立することが非常に多く、上手くいかないことが多いです。そのため、きちんとスケジュールを立てて交渉をする必要があります。
そのため、以下のポイントを意識しましょう。
退職交渉の4つのポイント
- 誠意を見せつつも、退職日を妥協しない
- 退職日までのスケジュール感を意識する
- 想定される引きとめ話への反論を考えておく
- 何があっても意思を変えないこと
基本的に「1ヶ月で辞めますが、引き継ぎは全力で行います」のように誠意を見せつつ希望を通すことがうまく交渉を進めるコツです。
さらに詳しく知りたい方は、「誰でも円満退職!確実に退職するための退職交渉の全ポイント」を読んでいただくことで、退職交渉の流れを全てご理解いただけます。
有給も勝ち取ろう
また退職時に有給を取得したい方も多いかと思いますが、有給を取得した上で、退職することに反対してくる会社も多々あります。
そこで、会社に負けずに有給を取得した上で辞めるためにはコツが必要ですので、「退職前の有給消化|確実に取得して有意義に使うための全知識」にまとめました。
こちらの記事を読んでいただければ、具体的な会社の妨害に対する適切な対処方から、勝ち取った有給の有効な使い方まで有給に関する知識を全て得られます。
6-3. 退職届・退職願
退職交渉が終わり次第、退職届・退職願を提出します。
基本的に、退職届や退職願はあなたの「辞めたい」という意思表示を会社として保管しておきたいでという理由で提出を求められる傾向にあります。
そのため、退職交渉の後半あたりで、提出が求められるので会社からの指示があった後に提出するようにしましょう。
交渉が難航して、「最後の手段」としてではない限り、いきなり退職届などを突きつけることは常識外れなので、会社からの指示を受けた後に作成・提出しましょう。
ちなみに、会社から特に指示がなく、「書き方がわからない」「封筒はどうすればいいかわからない」など退職届・退職願に関して自信がない場合は「退職願・退職届の全知識|円満退職に近づく考え方と書き方」のページでポイントを日本一詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
以下のポイントを中心に、考え方からテンプレートまで退職届に必要な情報を全てまとめています。
- 退職願・退職届・辞表の違い
- 正しい道具選び
- 見本やテンプレート
- 折り方
- 封筒への正しい書き方
退職願を出したら、周囲の人への感謝を伝えつつ、引き継ぎをしましょう。
「立つ鳥跡を濁さず」の意識でやるべきことをきちんと行えば、後からいざこざの起こるリスクも減らせます。
番外編. ブランクが1日でも発生する場合に必要な手続き
「年金」や「健康保険」に関して、退職した翌日に別の会社への入社が決まっていれば手続き等は次の会社の指示通りに行えば問題ありません。
しかし、退職して転職先への入社に1日でも差がある方は、「年金」や「健康保険」に関する手続きを自分でしなければいけません。
正直面倒なので、ブランクを作って何かしたいことがない限りは入社日の前日付けでの退職がおすすめです。
年金|1日でもブランクがある方は必須
1日でもブランクがある方は「各市町村役所の国民年金窓口」などへ行き自分で手続きを行う必要があります。
年金の手続きがどうすればいいかわからない方は、「全額免除もできる!誰でも使える退職時の年金の全知識」を参考に正しい手続きを行えるようにしましょう。
ちなみに、自己都合退職であっても、年金の支払いを免除することも可能です。
上記ページには、そういったあなたにとってお得な話から、年金の手続き時に気をつけて頂きたい事まで年金の手続きに関するありとあらゆる情報が紹介されています。
健康保険|1日でもブランクがある方は必須
健康保険も年金と同様ブランクがある場合には、以下のいずれかの方法で、保険料を払い続ける必要があります。
以下の3つのパターンがありますが、選ぶものが限定されていたり、払う保険料などが大きく変わってくるため注意が必要です。
- 会社の任意継続被保険者となる
- 国民健康保険に加入する
- 家族の扶養となって、家族の健康保険の被扶養者になる
そのため、ブランクが1日でもあり健康保険を自分で手続きする必要がある方は「知らないと月1万も損!5分でわかる退職時の健康保険全知識」を参考にしましょう。
どのタイプの保険に加入すべきかからどうやって手続きをするのかまで、知らないと損する情報を全て紹介しています。
7. 転職成功のために相談すべき転職エージェント5選
以上のように、転職活動〜退職まで、やるべきことが多いので、成功率を上げるためにも、手間を減らすためにも転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントがしてくれる主なことを改めてまとめると、以下のようになります。
上記のように転職エージェントを使えば転職活動を楽に、そして上手にすることが可能です。
詳細は以下の記事を参考にしてください
【2020年7月版】コロナ転職で本当に役立ったおすすめ転職サイトと転職エージェント
まとめ
転職のやり方をまとめてきましたが、いかがでしたか?
下記のように6つのステップに分けて考えるとわかりやすいです。
それぞれ、自分で進めていくのは大変ですので、「転職エージェント」への相談がおすすめです。下記のように、全てのシーンでサポートしてくれます。
転職成功のためにまずは転職エージェントに相談するところから転職活動を始めましょう。
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